朝鮮戦争とは、
です。
朝鮮戦争は、社会主義体制の北朝鮮と資本主義体制の韓国が北緯38度線を超えて戦闘を行いました。
また、冷戦における米ソの代理戦争として捉えられています。
冷戦についてまとめた記事は、以下のリンクからご覧いただけます。
Introduction:冷戦とは? 冷戦(Cold War)とは、 アメリカを中心とした西側諸国の資本主義陣営とソ連を中心とした東側諸国の社会主義陣営に分かれて対立した構造 です。 アメリカとソ連が直接的に戦争を行なったわけで[…]
本記事では、朝鮮戦争の経過や影響など、わかりやすく解説していきます。
Part 1:朝鮮戦争の経過
朝鮮戦争は、1950年に北朝鮮が北緯38度線を超えて韓国に侵攻したことで開戦しました。
初めは、北朝鮮が南下して韓国に向けて侵攻しましたが、アメリカを中心とした国連軍が韓国に加勢したことで北緯38度線を超えて反撃しました。
韓国は北朝鮮の首都である平壌を陥落しましたが、中国が北朝鮮を支援したことで、北朝鮮が盛り返しました。
その結果、韓国軍は38度線まで後退し、板門店で朝鮮休戦協定を締結しました。
現在も休戦中であり、朝鮮戦争は終戦に至っておらず、朝鮮半島の分断はいまだに続いています。
アメリカ・ソ連の代理戦争として勃発した朝鮮戦争ですが、当時は核戦争になる危険性もあるなど、冷戦下でも緊張が走った戦争でした。
Part 2:朝鮮戦争の影響
朝鮮戦争は、各国やアジアに様々な影響を及ぼしました。
2−1 日本の朝鮮特需
朝鮮戦争によって、日本企業への物資の調達や受注が増えたことによって戦後不況を脱し、経済が潤いました。
この状況を朝鮮特需と言います。
1945年に第二次世界大戦が終戦し、荒廃した日本はGHQの指導のもと、復興に注力していました。
その5年後、朝鮮戦争が勃発し、アメリカが主導となって3年間続いた戦争は、日本に多くのお金をもたらしました。
朝鮮特需によって、日本経済は戦前の水準を上回るまで成長しました。
日本の高度経済成長の素地を作ったといえます。
2−2 アジアにおける東西対立の広がり
朝鮮戦争後、アジアにおける東西対立が明確になりました。
ソ連・中国を主導とする社会主義陣営に組み込まれる国とアメリカ主導の資本主義陣営に組み込まれたフィリピンといった国々が明確に分かれていきました。
特に日本は、ソ連・中国から地理的に近いこともあり、共産主義の拡大を阻止する防波堤として機能させるためにアメリカは支援を充実させました。
アメリカは、日本への経済支援を活発にしたり、軍事基地は配備するなどしました。
2−3 中国の台頭
3つ目の影響は、中国の台頭です。
中華人民共和国が成立して間もないにもかかわらず、北朝鮮を支援し、アメリカが支援する韓国と互角に戦ったことで、国際社会における評価が高まりました。
朝鮮戦争を通じて、毛沢東率いる中国共産党の権威が国内外で高まりました。
そして、中国は国内の社会主義化を加速させていきます。
Part 3:おすすめの書籍
もっと「朝鮮戦争」を学びたいという人は、以下の書籍がおすすめです。
Part 4:まとめ
いかがでしたか?
「朝鮮戦争」をまとめると、
以上です。
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最後までご覧いただきありがとうございました。