アフガニスタン紛争(Afghanistan Conflict)とは、
です。
アフガニスタン紛争は、現在も継続して行われており、国際情勢の不安定要因となっています。
本記事では、アフガニスタン紛争について解説していきます。
Part 1:内容解説
1979年から断続的に続いているアフガニスタン紛争ですが、3つの時期に分けて解説していきます。
1−1 1979年〜1989年
1979年〜1989年のアフガニスタン紛争は、ソ連の軍事介入から撤退までを指します。
1978年、アフガニスタンで共産主義を掲げるアフガニスタン人民民主党が政権を獲得しました。
それに対し、共産主義勢力に反対する勢力が反発し、武装蜂起をして反政府活動を行いました。
反政府勢力の拡大に伴って、政府は同じ共産主義を基盤とするソ連に軍事支援を要請しました。
1979年、アフガニスタン政府の要請を受けたソ連はアフガニスタンに軍事侵攻を開始しました。
ソ連の軍事介入によって、共産主義政権の崩壊は免れましたが、反政府勢力は抵抗を続けていました。
共産主義の拡大を恐れるアメリカは、反政府勢力を秘密裏に支援し、紛争は長期化しました。
ロシアは、テロを封じ込めるための戦いであると主張しましたが、国際社会ではこの軍事介入を批判する意見も見られました。
1985年にゴルバチョフが外交姿勢を転換したことで、徐々に撤退を開始しました。
1998年に、関係国で和平協定が結ばれたことで和平が達成されました。
1989年にソ連がアフガニスタンから完全に撤退したことで、一時的に紛争は収束しました。
1−2 1989年〜2001年
1989年〜2001年のアフガニスタン紛争は、ソ連撤退後の内戦からアメリカによる攻撃までです。
ソ連の撤退で解決したように思われたアフガニスタン紛争でしたが、すぐに内戦が発生しました。
ソ連の介入によって共産主義の政権が確立したことで、反政府勢力は不満を持っていました。
1989年のソ連撤退後、反政府勢力は政府の拠点に攻撃したジャラーラーバードの戦いが始まりました。
この戦いは政府軍の勝利となりました。
内戦から2年後の1991年にソ連が解体したことで、アフガニスタン政府は大きな後ろ盾を失いました。
反政府のイスラム勢力は政府の混乱の乗じて、首都のカブールを制圧しました。
しかし、新政府の樹立に際して派閥が分かれ、再び対立が顕在化しました。
混乱の中、1996年にイスラム主義組織のタリバンが実効支配に成功し、「アフガニスタン・イスラム首長国」の建国を宣言しました。
アフガニスタン国内には、後にアメリカ同時多発テロを行ったことで有名なイスラム主義組織であるアルカイダが滞在していました。
1998年、ケニアとタンザニアでアメリカ大使館爆破事件が発生したことを受けたアメリカは、アルカイダの犯行であると断定し、タリバン政府にアルカイダの引き渡しを要求しました。
しかし、タリバン政府はそれを拒絶し、アメリカはアルカイダの拠点を攻撃するという事態に至りました。
それに対してアルカイダは、アメリカの軍艦に自爆テロによって報復をしました。
アメリカは武力攻撃や経済制裁を続け、対立が深刻化していきました。
1−3 2001年〜
2001年9月11日、アルカイダはアメリカ同時多発テロを実行したことをきっかけに、アメリカのブッシュ大統領は「テロとの戦い」を開始します。
アメリカは、再びタリバン政権にアルカイダの引き渡しを要求しますが拒否されました。
そして、アメリカは「不朽の自由作戦」と呼ばれる作戦によってアフガニスタンに攻撃を開始しました。
圧倒的な軍事力を有するアメリカは、約2ヶ月でタリバン政権を崩壊させました。
タリバン政権が崩壊したことで、反タリバンの新政府が成立しました。
しかし、タリバン勢力の残党や武装組織は各地でアメリカに対するテロ行為などを継続したため、すぐに終戦には至りませんでした。
2005年には、タリバン勢力が再び蜂起したことで紛争は泥沼化していきます。
2009年、アメリカ大統領に就任したオバマはアフガニスタンへの増援を決定し、テロとの戦いを強化しました。
これを「オバマの戦争」と呼びます。
2011年、9.11テロの首謀者でアルカイダのトップだった「ウサーマ・ビン・ラーディン」が、アメリカの特殊部隊により殺害され、世界中で報道されました。
2020年、トランプ大統領はアフガニスタンにおける米軍削減することを決定しましたが、いまだに紛争終結には至っていません。
Part 2:おすすめの書籍
もっと「アフガニスタン紛争」を学びたいという人は、以下の書籍がおすすめです。
Part 3:まとめ
いかがでしたか?
「アフガニスタン紛争」をまとめると、
以上です。
Web大学 アカデミアは、他にも様々なジャンル・トピックを解説していますので、是非ご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。