【シリア内戦】内戦の背景や経過をわかりやすく解説

Introduction:シリア内戦とは?

シリア内戦(Syrian Civil War)とは、

アラブの春から始まった、政府軍と反政府軍が対立しているシリアの内戦

です。

シリア内戦は、いまだに終息しておらず、多くの人が避難生活を送っています。

本記事では、シリア内戦について解説していきます。

Part 1:内容解説

シリア内戦は、アラブの春をきっかけに始まりました。

1−1 発端:アラブの春

アラブの春は、アラブ諸国で起こった民主化運動の総称です。

アラブの春についてまとめた記事は以下のリンクからご覧いただけます。

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アラブの春

2010年、チュニジアから始まった民主化運動がエジプト、リビア、イエメン、シリアといったアラブ諸国に拡大しました。

シリアでは、独裁的なアサド政権に対し、自由を獲得するために民衆が蜂起しました。

独裁政権を打倒して民主化を勝ち取った国もありましたが、シリアでは政権打倒が達成されず、民主化運動が内戦へと発展しました。

他国と違ってシリアの民主化が達成されなかったのは、経済関係の強いロシアと中国がアサド政権を支援したという背景があります。

1−2 反政府デモから内戦へ

アラブの春の波及によってシリアでも反政府デモが激化していきましたが、他国の介入によって、複雑化・長期化していきます。

民主化を支持するシリア軍の一部が中心となって、反政府軍として活動しました。

さらに、民主化を支持するアメリカも反政府軍を支援しました。

しかし、ロシア・中国がアサド政権を支援したことで、政府軍と反政府軍の対立が深まっていきます。

内戦が継続するなか、イスラム過激派がシリアとイラクを跨いで「イスラム国(ISIL)」の建国を宣言しました。

政府軍と反政府軍に加え、イスラム国が台頭したことや独立を目指すクルド人、イスラム教のスンナ派・シーア派の宗派対立といった勢力が混迷したことで、複雑化しました。

アメリカがイスラム国に対して空爆を行なって壊滅させましたが、政府と反政府勢力の対立は依然として続いています。

2021年3月時点では、シリア内戦による死者は40万人、難民は600万人にのぼります。

Part 2:おすすめの書籍

もっと「シリア内戦」を学びたいという人は、以下の書籍がおすすめです。

Part 3:まとめ

いかがでしたか?

「シリア内戦」をまとめると、

【シリア内戦】 まとめ
・発端:アラブの春
・政府軍(ロシア・中国)vs反政府軍(アメリカ)
・イスラム国の台頭・宗派の対立・クルド人により複雑化
・シリア難民

以上です。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

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