京都議定書(Kyoto Protocol)とは、
です。
会議が京都で開催されたため、京都議定書という名前がつきました。
本記事では、京都議定書について解説していきます。
Part 1:内容解説
京都議定書(Kyoto Protocol)とは、
です。
京都議定書の背景として、1992年の「気候変動枠組条約」があります。
1992年、リオデジャネイロで開催された「国連環境開発会議(地球サミット)」で「気候変動枠組条約」が採択され、地球温暖化・気候変動を緩和するために温室効果ガスの排出を抑制する国際的な枠組みが定められました。
京都議定書は、「温室効果ガスの排出を2008年〜2012年の間に、1990年と比べて5%削減すること」を参加した先進国に要求しました。
また、国別の温室効果ガスの削減目標を設定し、日本は6%の削減目標を決めました。(アメリカ:7%、EU:8%)
京都議定書は、温室効果ガス削減のための具体的な取り組みとして、「京都メカニズム」を提示しました。
京都メカニズムは、排出取引といった国家間取引を通じて、排出量を削減する措置です。
排出取引(キャップアンドトレード)についてまとめた記事は以下のリンクからご覧いただけます。
Introduction:キャップアンドトレードとは? キャップ・アンド・トレード(Cap-and-Trade)とは、 排出量取引制度と呼ばれる温室効果削減に対する取り組みの一つで、国や企業が温室効果ガスを排出する枠(キャップ)を設定し[…]
京都議定書は、世界で初めて気候変動・地球温暖化について定めた国際条約であり、地球環境問題における大きな1歩となりました。
京都議定書は、歴史的に温室効果ガスを排出してきた先進国が率先して削減に取り組むべきであるという考えに基づいているため、削減義務は先進国にのみ要求し、途上国には削減義務を求めませんでした。
京都議定書に則り、各国は削減努力に取り組んでいましたが、2001年のアメリカはブッシュ政権時に京都議定書からの離脱を宣言するなど、国際的な足並みが乱れました。
しかし、2004年にロシアが京都議定書に批准し、2005年に発効することができました。
結果的に、2012年までに世界の排出量は増大してしまいましたが、京都議定書がある程度の抑制効果があったという評価もあります。
京都議定書は、途上国の削減義務がないことやアメリカの離脱、世界の排出量の増大といった課題が残りましたが、環境問題の取り組みとしては大きな1歩であったと言えます。
Part 2:おすすめの書籍
もっと「京都議定書」を学びたいという人は、以下の書籍がおすすめです。
Part 3:まとめ
いかがでしたか?
「京都議定書」をまとめると、
以上です。
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最後までご覧いただきありがとうございました。