【パリ協定】内容や目的などわかりやすく解説

Introduction:パリ協定とは?

パリ協定(Paris Agreement)とは、

2015年、パリで開催された第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)で採択された、気候変動に関する国際的な協定

です。

パリ協定は、1997年の京都議定書以来の気候変動に関する国際的な枠組みです。

京都議定書についてまとめた記事は以下のリンクからご覧いただけます。

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京都議定書

本記事では、パリ協定について解説していきます。

【パリ協定】 要約
パリ協定:2015年、パリで開催された第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)で採択された、気候変動に関する国際的な協定
初めて気候変動枠組条約に加盟する196カ国すべての国に削減努力が求められる
5年ごとの削減目標の更新・提出
世界の気温上昇を産業革命以前と比較して2℃未満、1.5℃に抑える努力をする
トランプ大統領によるアメリカの離脱とバイデン大統領による復帰

Part 1:内容解説

パリ協定(Paris Agreement)とは、

2015年、パリで開催された第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)で採択された、気候変動に関する国際的な協定

です。

京都議定書は、歴史的に多くの温室効果ガスを排出していきた先進国が率先して削減努力をするべきであるという理念から、途上国に削減目標を求めませんでした。

パリ協定は初めて、気候変動枠組条約に加盟する196カ国が削減努力を行うことを義務づけた合意です。

国の規模や経済情勢といった条件を加味し、国ごとに実現可能な削減目標を設定しました。

日本は、2030年度までに排出を26%削減することを目標にしていましたが、2021年4月の気候サミットにおいて菅元首相が「2030年度までに46%削減」に引き上げました。

削減目標は5年ごとに更新・提出が求められます。

世界共通の目標としては、「世界の気温上昇を産業革命以前と比較して2℃未満、1.5℃に抑える努力をする」ことを掲げています。

そのためには、各国が排出量を削減し、吸収量とバランスを取ることで「排出の実質ゼロ」を目指す「カーボンニュートラル」が重要になります。

カーボンニュートラルについてまとめた記事は以下のリンクからご覧いただけます。

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カーボンニュートラル

将来的に、温室効果ガスの排出が少ない「脱炭素・低炭素社会」への転換が求められています。

脱炭素・低炭素社会についてまとめた記事は以下のリンクからご覧いただけます。

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脱炭素・低炭素社会

ちなみに、気候変動否定論者であるアメリカのトランプ大統領は、2019年にパリ協定からの離脱を表明しました。

しかし2021年、政権を引き継いだバイデン大統領によってアメリカはパリ協定に復帰しました。

Part 2:おすすめの書籍

もっと「パリ協定」を学びたいという人は、以下の書籍がおすすめです。

Part 3:まとめ

いかがでしたか?

「パリ協定」をまとめると、

【パリ協定】 まとめ
パリ協定:2015年、パリで開催された第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)で採択された、気候変動に関する国際的な協定
初めて気候変動枠組条約に加盟する196カ国すべての国に削減努力が求められる
5年ごとの削減目標の更新・提出
世界の気温上昇を産業革命以前と比較して2℃未満、1.5℃に抑える努力をする
トランプ大統領によるアメリカの離脱とバイデン大統領による復帰

以上です。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

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